ホンダのディオの4型、スマートディオです。
4型からエンジンが4サイクル方式に変更されました。そしてこのモデルは水冷型です。(空冷モデルはAF62、68)
新しいモデルのはずですが、なぜか圧縮がなくなってる状態で回収することが多いです。
この車体もそう。キック踏んでもスカスカです。
原因は様々です。
バルブに何か噛み込んでいたり、ピストンリングが摩耗しきってたり。ピストンそのものが溶けてた事例もありました。
だいたい、オイル切れによる過熱摩耗や異常燃焼が大元の原因と思われます。
2サイクル車の頃からのクセで、警告ランプがつくまでオイル不要、とか思っている人がまだ多いのかもしれません。
4サイクル車で警告ランプついた時には、ほぼ手遅れなのです。
このモデルのエンジン修理は、他と比べて格段に大変です。ピストンリングの交換ですら、エンジンケースを割る必要があります。しかも水冷式なので、機構が複雑。
…しかし、まあ、普通はそんな面倒な事例は滅多にありません。
この車体も、たぶんバルブの噛み込みだけでしょう。
きっと大丈夫。
私は日頃の行いが良いから。神様はきっと見てくれています。
持って帰って早速修理開始しました。
エンジンおろしてヘッドを開けてみます。
あああああ、あうち
ピストン溶けてやんの。
しかも、その破片らしきものがバルブに噛み込んで、バルブ折れてまいた。
タペットシムも何処かへ消えてまいた。
予想を超えた合わせ技でいた(><)
エンジン割ってピストン取り出した図
左がまともなピストン、右が今回取り出したピストンです。いずれも走行距離はほぼ同じです。
普通、こんな状態になったエンジンを修理することになったら、修理代3万円以上かかります。
今回は全部自腹orz
神様はー
ときどきイタズラするー…
PR