うちのホームページを見た、という方から電話がありました。
「おたくはおじいちゃんが乗ってるような電動の車椅子みたいのも引き取ってくれるのかい?鍵はないし、動かすこともできないんだけど」
はいはい大丈夫です。
という事で、引き取ってきました。
スズキのシニアカー ET3Cです。
1型2型があるそうで、これは2型。
シニアカーは貿易での取引は今のところありません。国内のみです。
でも、これから需要が増大すること間違いなしです。勉強がてら、何とか修理できたら良いなー、と引き取ってきました。
この手の車は、バッテリーが全てです。
修理するにしても何にしても、第1にまずバッテリー、第2にバッテリー、3、4がなくて5がバッテリーです。
モーターが焼き切れてたりCDIがダメだったりしたら、もう個人の手におえません。専門ショップですら、丸ごと交換するしかないはず。
しかし、少なくともこいつは国産。スズキ製。そうそう致命的な故障はないはず…。
などと甘いこと考えながら、とりあえず、バッテリーを外します。
2つあるんですが、放置期間が長すぎて放電しまくりの状態。
電圧測ったら両方とも6v。バイクのバッテリーだったら、もう諦めている所ですが、
何しろこのバッテリーは高価なので、何とか復活、再利用の道を模索します。
バッテリーを長期に渡って放置すると、中の硫酸鉛が電極に固着して電気が流れなくなります(硫酸鉛でしたっけ?)。サルフェーションといいます。
このサルフェーションを除去する高価な充電器もあるのですが、バイク用の小さい奴しか持ってません。
とりあえずダメもとで、充電しまくってみました。
元々高いバッテリーなのだし、シニアカー用は深放電に強い(とカタログには書いてある)から、何とかなるかも。
充電開始3日後。
少しは効いてきたようです。
100kgの私を載せても坂道をぐいぐい登っていきます。
さすがスズキw
でも、安心はできません。
ダメバッテリーは充電直後だけ
一見復活したように見えても、すぐまた、電圧が下がって動かなくなってしまいます。
というわけで、実用に耐えられるか、数日かけてテストをすることにしました。
続きます。