無事ベアリング交換が終わり、今度は逆に組んでいきます。
でもその前に、もし余力がある様でしたら、クランクシャフトの芯出しをしておくと良いでしょう。
クランクシャフトはその構造上、長く使ってると歪みが発生し易いのです。
この歪みが規定値より大きいとパワーロスが大きくなり、
下手するとすぐまたベアリングが壊れます。
サービスマニュアルでは、規定値以上に歪んだクランクシャフトは交換せよ、
とか、書いてるぐらいです。
お財布と相談ですが、歪みが小さければ、「芯出し」という技法で治す事も可能です。
機会があれば、次回書きますね。
さてクランクシャフトを組み込みます。
まずはプーリー側ケースに引き入れます。
写真はすでに引き入れちゃった図です。ごめんなさい。
写真撮りながら作業するって結構大変ですね。
次コイル側ケースに引き込みます。
これがクランクシャフトインストーラーという専用工具です。
さっきもこのようにしてクランクシャフトをプーリー側ケースに引き入れました。
引き入れる際は、クランク割る前に測った隙間と一致するように慎重にゆっくり作業します。
引き入れすぎるとセパレーターでやり直しですが、ベアリングの玉が痛むので一回で決めたいところです。
ゆっくり引き入れたら最後0.01ぐらいを残して、インストーラーを外します。
あとは7本のボルトの締め込みで残り0.01を対処します。
理由は………。書こうと思ったのですが、私の表現力では無理ですたorz
ベアリングの外輪と玉と内輪との位置関係がきっちり直線上となるようにするためです。
今度、絵がかけるようになったら説明しますね。
なお、クランクシャフトインストーラーを使う際、インストーラーの座面には、ベアリングの内輪が当たるように、アダプターをつけるのがミソです。
でないと、シャフトを引き入れる際の力がベアリングの玉にモロにかかって、壊れるのが早まりますからね。
何のためにベアリング交換したかわからなくなります。
このアダプターは、市販のクランクシャフトインストーラーにはついていません。
車種によって寸法も異なりますので、あらかじめ水道管パイプ等を切り出して、自作しておくと良いでしょう。
クランクシャフトを引き込んでケースを合体させたら、あとは一直線です。
さくさく組んでいきます。
また写真撮り忘れたorz
プーリー側組む時は、インパクトドライバはなるべくご法度です。
できる限り、写真のような専用工具を使って規定トルクで締め付けましょう。
キャブも掃除して組込みもさくさく進みます。
愛用してるネジ入れとかです。
100円ショップで買えるモノばかりですが、大変重宝しています。
エンジン全バラ状態から最後まで仕上げるのに、
「最後ネジが余っちゃった〜」
なんてミスが皆無になりました。
以上で作業完了です。
液体ガスケットが乾く時間を待って、
ちょっとふかしてみましたが、異音もなく大丈夫そうです。
ピストンリングも交換したので、鳴らし運転をした後、外装磨きに入ります。
これでJF06Eシリーズを終わります。
くどいようですが、もしこのブログを参考にされて何かを壊しちゃっても、自己責任でお願いしますね。
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